西田誠

来ていただく方で多いのは、結婚や仕事をきっかけに、津山地域に戻ってこられた方が多いです。
半分以上のお客様がそうです。

口コミ、紹介でそういう方が多いのでしょうか。そういうUターンの方のほうが、コンセプトに共感いただくことが多いと感じます。この空間でのヘッドスパをはじめとしたサービスが好評いただいています。

そうですね。その前は東京にいました。表参道の美容室で、その会社の役員として働いていました。
メーカーと協力しての商品開発や全国展開もしていましたね。素直に自分たちがつくりたいものを、つくりだして広める仕事は、とてもやりがいがありました。

今はすべて自分で行っているので、一日に接するお客様の数は、半分以下です。一人一人のお客様にできるだけ注力する、そんなスタイルをしたかったからです。しかし、やっぱり独立後はやらないといけないタスクは増えましたけど(笑)

高校卒業後、美容学校は大阪でした。でもやっぱり、美容師の仕事をするのは東京の表参道と決めていました。一番の仕事、デザインが見てみたい。だったら表参道で。それだけです(笑)

情報量は圧倒的に違いますし、こだわりのある人がやっぱり多いです。地方から来ている方が多いですが、美容にもデザインにも興味があって、時間とお金をかける人が多いですから、そこから受ける影響や刺激はとても大きかったですね。そして、また、その人たちを満足させなければいけない。だからこそ自分の成長につながるチャンスもたくさんあると思います。

もともと非日常を感じられることがすごく好きなんです。スポーツは文化ですし、文化からファッションは生まれます。だからすべて繋がっているんです。あと文化が好きだから、ということもありますね。

はい。自転車（BMX）です。仲間と朝5時くらいから集まってやるというのが、リフレッシュでした。そのコミュニティで培った、人間関係、コミュニケーションは仕事にもいかされています。私自身、「仕事」は「仕事」というより全部を一つにしたいんです。ライフスタイルとして仕事も落とし込んでいきたい。そこを目指して帰ってきたというのもありますね。

そうですね。ライフスタイルの中に、家族との時間があり、こだわった仕事があり、コミュニティもある。すべてを一つにしたかったんです。

東京での仕事のやり方は、カットの時間が30分、40分ですが、スピードをメインで考える必要もありました。その時間でその人に集中して、価値を提供しました。今は自分ですべてやるので、「いらっしゃいませ」から、「ありがとうございました」まで、すべての場面でお客様に価値を提供できます。
カットの時間は同じでも、一人に対する思いは伝わりやすいと思います。

そうですね。自分の家に来てもらって「おもてなしする」と言った感じです(笑)そこは全然違うところですね！

家族とも過ごしますし、最近は一人でプラッと食事に出たり、頭を空にして、刺激を入れたりなどの時間も取れるようになってきました。できるだけよい刺激を得れるように、いろいろな人に会ったりする機会もなるべくつくるようにしています。

友人たちと一緒に仕事ができることですね。こだわったものを創りだすには、やっぱり地元はいろいろな業種の友人がいますので、相談して細かいところを伝えたりできます。
高校までの仲間がいて、一緒に仕事ができるのは最高ですね！

そうです。はっきり言ってくれますしね。「良いものはよい」、「悪いものはわるい」って。

そうですね。できているわけではないですが(笑)サービス業界の言葉で、「10引く1は0（ゼロ）になる」と言う言葉があります。先ほども言いましたが「いらっしゃいませ」から「ありがとうございました」までが10としたら、たとえどこか1つがマイナスだとお客様が感じたら、それはゼロになると思っています。
10引く1は、9ではなくゼロ。地方、地域だからこそ、どんな細かいことでも一つ一つを大切にしていく。そのことをいつも心に留めています。