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「お客さんをびっくりさせるようなもの」をつくれたら最高。

はなうり 

藤原康介

津山市

岡山県にある、はなうり 藤原康介 - 岡山県北の求人情報サイト「いーなかえーる」さんに、お話を聞いてきました。

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1はじめに。「はなうり」とは。

丸尾

「はなうり」さんは、どういったことをやられていますか?

藤原

花束をおつくりしたり、アレンジしたり、観葉植物のリース(貸出)も行っています。それからブライダルの装飾や、ディスプレイなどもさせていただいています。

丸尾

お店には珍しい植物が結構ある印象を受けたんですが、どんな感じのものをチョイスして入れられているんですか?

藤原

そうですね。私自身の好みの植物や、あとこの地域ではあまり売られていないようなものですね。最近ホームセンターでも、植物を販売しているところが結構多いので、ホームセンターにはないようなものを、いろいろ入れています。

丸尾

「はなうり」さんならではという植物といえば、例えばどんなものがありますか?

藤原

例えば、“旅人の木(タビビトノキ)”とか。
大きい観葉植物なんですよ。もともと全体は何十メートルとかあるような大きい木の一種なんですよ。
あとは、サボテンなど多肉植物の、変わった品種を入れたりしますね。
四角鸞鳳(シカクランポー)や、五角鸞鳳(ゴカクランポー)とか、そういうちょっと変わったやつですね。トゲのないようなサボテンも仕入れたりしています。

2ゆったりとした津山で。自分のペースで。

丸尾

大阪から戻られたということですが、ご出身は津山市ですか?

藤原

津山の高校を卒業後、大阪に行ってアパレルの専門学校に進み、その後はアパレルの仕事をしていました。
そして、そこから大阪にある輸入関連の会社に入ったんですよ。鉢やガラスなど花屋が使う資材を扱う会社でした。そこでは、お客さんが主に花屋さんだったので、いろいろ花屋さんと会話しているうちに、自分も花屋をやろうと思いました。

丸尾

もともとはアパレルの方に興味があって、そちらに進学をされて、仕事もされていたんですね。

藤原

そうですね。ショップで販売員をしていました。そして全く違うジャンルを探していて、ある時、輸入の仕事がやりたいなと思って、前職の会社に入りました。

丸尾

岡山県津山市に戻ってこられて、「はなうり」を始められたということですか?

藤原

いえ、すでに大阪の会社で働きながら、移動販売として自分で車に花など植物を積んで、イベント出店をしていました。すでにその頃から名前は「はなうり」でした。

丸尾

大阪の方でも「はなうり」をされていたのですね。

藤原

お店をつくるために今年(2016年)の1月に帰ってきました。そこからお店を全部自分でつくり、3月にオープンさせました。

丸尾

ちなみに、地元である津山に戻ろうと思ったきっかけは何でしたか?

藤原

きっかけは、自分のペースで「はなうり」ができるのは、大阪ではなく津山だと思ったからです。ゆったりとしたところでやりたかったんです。

3植物の保管場所を「はなうりカフェ」に。

丸尾

実際に今、弊社のシェアオフィス「アートインク津山」でも観葉植物のリース(管理と貸出)をお願いしていますが、植物って自分たちでやろうとしても、なかなか難しいですよね。

藤原

管理が難しいですね。会社ですと皆さんそれぞれ仕事もあって、その仕事をしながら植物の世話をするのは、大変だなと思います。

丸尾

「はなうり」に隣接する、「はなうりカフェ」はいつ頃オープンしたのですか?

藤原

8月(2016年)です。

丸尾

植物を扱うお店以外にも、カフェをやろうと思った理由はなんですか?

藤原

ここのカフェスペースである店舗自体を借りたのは、もともと植物をリースで貸し出すとなったときに、保管する場所として欲しかったのですが、半分はカフェでもいいかなと思って(笑)。

丸尾

大阪のときは店舗を持たず、移動販売みたいな形で植物を扱われて、津山では店舗を持ってやっていますけど、仕事で違う感じはありますか?

藤原

植物の扱う量ですね。津山での方が増えたのと、やっぱり大阪のときは店舗を持っていなかったので、在庫にしても、仕入れる量にしろ全然違いますし。
あと、お客さんの層も違いますし、大阪と比べて流行の「時差」もあります。

4“こいつ”とか“あいつ”(笑)、植物は生きているから。

丸尾

何かこれから、はなうりさんの事業として、広げていきたい部分はありますか?

藤原

もっと気軽に男の人でも花を買いにきて、女性にあげたりできるようにしていきたいですね。花屋さんって、男の人はちょっと入りづらいというイメージがあるので。ちょっと間口を広げて植物を扱って、お客さんが入れるようにしてあげたいですね。

丸尾

藤原さんが植物のことを“こいつ”と呼んだことが、以前印象的だったんですが、植物はそういう存在なんですか?

藤原

“こいつ”とか、“あいつ”とか(笑)。何か“モノ”と考えるよりも、植物は生きているからそんな扱いになったりしますね。それぞれ人格みたいなものもある感じですね(笑)。

丸尾

「はなうり」として、大切にしていることは何ですか?

藤原

ボリュームです。例えば花束ですと、普通よりも華やかで、その価格以上のボリュームを出したいです。
やっぱりどうしても、花の値段の相場とかは分かりづらいと思います。だからこそ「はなうり」の花束はすごいって、満足してもらえるお花を提供していきたいと思います。

5変わっているとか、マニアックと言われる方がいい。

丸尾

「はなうり」をしていて、やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?

藤原

デザインにしろ、アレンジにしろ基本お客さんからの依頼でつくるんですけど、一番嬉しいのは、「お任せで」と言っていただけるのが嬉しいですね。それから、「すごい」とか「わあっ」とか、その一言がとても嬉しいです。お客さんをびっくりさせるようなものをつくれたら最高ですね。

丸尾

それから、いい意味で「普通じゃない」ところがコンセプトになりますかね?

藤原

そうですね。ちょっと変わったことをやりたいというか、ほかの人と違うことはやりたいと思います。普通よりちょっと変わっているとか、マニアックと言われる方がいいですね(笑)。

「お客さんをびっくりさせるようなもの」をつくれたら最高。

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hanauri_logo

津山市の中心地でフラワーショップを運営。ショップやレストランなどの店舗・オフィスのディスプレイ装花をはじめ、ウェディング装花、フラワースクール、お祝いのアレンジ・花束をはなうりのナチュラルで鮮やかなスタイルでご提案していきます。また観葉植物のレンタルリースもしております。

お話を聞かせていただきありがとうございました。珍しい植物に囲まれた、ワクワクする空間で、藤原さんの感性と「はなうり」の面白さを感じる対談となりました。岡山県津山市であえて普通とは違うことを、という考え方にとっても共感しました。藤原さんは大阪からUターンのかえーる人でした。

  • 取材日:2016年12月20日
  • 撮影地:はなうり、はなうりカフェ
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