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【四校連携特集】過去の記憶を未来へつなぐ地域のデザイン

岡山県北の学生コラボ

株式会社和田デザイン事務所

四校の高校生が一緒に学ぶ「地域創生学」

「地域創生学」は、津山市内の県立高校4校の生徒が協力し、地域への取材を通して、津山・美作地域の魅力や地域の未来について考える講座です。今年で10年目を迎えます。

今回、私たちは6つの企業・団体を訪問し、そこで見つけた魅力をポスターにまとめました。

今回訪れたのは、和田デザイン事務所

私たち4班が訪れたのは、津山市にある株式会社和田デザイン事務所です。

 

和田デザイン事務所は、建築などの「形あるデザイン」だけでなく、「津山城下ハイスクール」などを通じて、地域づくりにも取り組んでいます。

 

津山市が抱える課題について考える中で、デザインを通して地域の未来をつくる活動に興味を持ち、今回、代表取締役の和田優輝さんにお話を伺いました。

 

事務所内で資料を手に高校生たちに向かって話す和田優輝さん

デザインとは、地域の未来の仕組みをつくること

取材をして、私たちがまず驚いたのは、和田デザイン事務所が考える「デザイン」の幅広さでした。

和田さんは、形のあるものだけでなく、形のないものもデザインし、「デザインの仕組みをつくる仕事」をしているそうです。

 

和田デザイン事務所の仕事を表す言葉として印象に残ったのが、「9割の根と1割の果実」という考え方。

目に見える成果だけではなく、その成果が生まれるまでの仕組みや環境をつくることを大切にされています。

 

また、地域の課題は地域そのものにあるのではなく、「発想を切り替えられない人間の脳」に問題があるという和田さんの言葉も印象に残りました。

建築家がデザインした建物そのものに価値があるのではなく、その建物によって生まれる地域の環境に価値がある。

そして、その地域の価値を過去から未来へつないでいく仕組みを生み出すことも、デザインの仕事なのだと知りました。

人と未来をつなぐ「津山城下ハイスクール」

和田さんの活動の根底にあるのは、「人と未来をつなぎ、人がより生き生きと暮らしを追い求めることができる社会をつくりたい」という思いです。

その思いを形にする取り組みの一つが、「津山城下ハイスクール」。

津山の明るい未来につながる仕組みとして、地域の高校生をはじめとする若者も活動に巻き込んでいます。

高校生が参加できる場をつくっているのは、次の世代を担う人たちも一緒になって、持続可能な地域づくりをしていくため。

 

取材を通して、私たちは、津山には地域の未来について真剣に考え、熱い思いを持って活動している大人がいることを知りました。

そして、その人たちと一緒に津山の未来を考えることに、私たち自身も興味が湧きました。

過去の記憶を、未来の価値へ

ポスター制作では、和田デザイン事務所の幅広い活動の中から、何をテーマにするのかを班で話し合いました。

 

さまざまな意見が出る中で、テーマを絞らずに情報を詰め込んでしまうと、和田さんの強い信念や思いが伝わらないのではないかと考えました。

そこで私たちは、和田デザイン事務所が、地域の過去の記憶を大切にしながら、持続可能な明るい未来をデザインしていることを中心に伝えることにしました。

 

その象徴として選んだのが、地域の廃校に新たな価値を生み出す「ナップビレッジ」の取り組みです。

地域に残る過去の記憶と、そこから生まれる新しい価値。

その2つをデザインの力でつなぎ、地域の未来につなげていく「ナップビレッジ」の姿を通して、和田デザイン事務所の仕事を伝えるポスターを制作しました。

 

「まだ見ぬ懐かしい記憶を求めて」のキャッチコピーとナップビレッジの写真がレイアウトされた和田デザイン事務所のポスター

戻ってきたいと思える津山をつくる

四校連携講座の最初に、私たちは津山の課題について話し合いました。

人口減少が進む津山の現状を考える中で、私たちは暗い気持ちになっていました。

しかし、和田さんへの取材を通して、地域から人が流出しても、「また戻ってきたい」と思える地域にすることが大切なのだと知りました。

そのために、津山城下ハイスクールやナップビレッジなど、人と地域をつなぐ仕組みをデザインしている。

 

「津山の未来のために人とのつながりをつくりたい」という和田さんの言葉から、地域の未来をつくるためには、人と人とのつながりが欠かせないのだと感じました。

今回の取材を通して、私たちは、地域の未来に情熱を注いでいる大人たちが津山にいることを知りました。

 

そして、高校生である私たちも、そうした人たちとのつながりの場に参加し、地域について一緒に考えていくことが大切なのだと思います。

さらに、私たち高校生が下の世代ともつながり、次の世代へと地域の思いをつないでいく。

そんな「橋渡し」の役割を担うことが、持続的で明るい津山の未来につながっていくのだと、この取材を通して学びました。

 

和田デザイン事務所の建物の前で並ぶ和田優輝さんと高校生たち

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