[Uターン・Iターン・移住]
いーなかえーるは、岡山県北の
求人情報をご紹介します

岡山県北で求人広告をお考えの企業様

[Uターン・Iターン・移住]いーなかえーるは、岡山県北の求人情報をご紹介します

今は贈り物。だから瞬間瞬間を全力投球

軒下図書館 

チャールズ裕美

西粟倉村

岡山県にある、軒下図書館 チャールズ裕美 - 岡山県北の求人情報サイト「いーなかえーる」さんに、お話を聞いてきました。

index

1祖母から受け継いだ軒下図書館を再スタート

丸尾

歴史を感じるお家ですね。軒下図書館をここで運営されているんですよね?

チャールズ

もともとは、私の祖母がこの家にすんでいました。当時、西粟倉に図書館がない時代だったこともあり、教師でもある祖母は本が好きでたくさん集めていました。
それを図書館として地元の子供たちに開放していました。「軒下図書館」という看板を掲げて10年程運営していたんですよ。

丸尾

・・・と言うことは、帰国されて、それを引き継いだということですね?

チャールズ

はい。祖母がなくなってからは、空き家になっていました。私は4年前にイギリスのロンドンから帰国し、西粟倉村のこの家に住ませていただくことになりました。
お世話になった祖母に、何か恩返ししたいと思ったんです。
この素晴らしいお家をただ住むだけではなく、おばあちゃんに喜んでもらえる、そんな使い方をしていきたいと思い「軒下図書館」として再スタートしました。

丸尾

ここに、一般の方が本を借りにも来られたりもするのですか?

チャールズ

一般の方がと言うより・・・この家の2階では宿泊サービスもしていますし、1階では語学スクールと、パン工房を開いています。現在図書館は、主に宿泊のお客様に憩いの場として。それから語学スクールの生徒さまには、洋書などもあるので貸し出したりしています。

丸尾

なるほど。宿泊もできるのですね。パン工房の方はどのような経緯ではじめられたのですか?

チャールズ

フランス生まれの主人の祖父もフランスでパン屋をしていました。
日本で本場フランスのパンを提供していきたいとフランスで再度修業し、ここでパン工房をオープンしました。日本は、菓子パンが主流ですが、食事としてのパンや、生活シーンにあった健康的で、おいしいパンを提案しています。

2海外の経験が自分を変え、今につながっている

丸尾

西粟倉村に戻る前・・・ロンドンには結構長くいらっしゃったのですか?

チャールズ

はい。もともとは1年の留学の予定だったんですが(笑)
結果的に11年間もいることになりました。現地の小学校の教師をしていました。

丸尾

イギリスの他に今まで滞在していた国はどこがありますか?

チャールズ

私自身生まれは津山市で、高校在学中にアメリカの高校に転校しました。
そしてアメリカの大学に進みました。その後2年程帰国し、東京で語学関係の仕事をしていました。ロンドンに渡ったのはその後ですね。

丸尾

高校在学中からですか(驚)やっぱり留学の経験は、今に大きな影響を与えているんですね?

チャールズ

そうですね。そのころの私は、「日本語で」と言ったらへんですけど(笑)自分からあまり表現することができないタイプの人間でした。英語を習い留学の機会をもらったことは、自分のことを素直に表現できるようになったり、コミュニケーションの楽しさを知ることもでき、新しい発見がありました

丸尾

なるほど。他には、何か自分に変化がありましたか?

チャールズ

特に当時の日本は考え方等が、レールが敷かれているような感じだったように思います。でもそうじゃない。自分の人生は自分で決めることができる。選べる選択肢は沢山ある。と言うことに気づくことができました。それが今につながっていると思います。
あと、いろいろな国でたくさんの人たちに助けられて今があると強く感じています。
これから岡山県北の子供達にもたくさんの可能性があることを感じてもらいたいと思っています。この岡山県北から海外で活躍するような人を育てていきたいとも思っています!

3田舎だから味わえる日本人の精神がある

丸尾

あらためて、ロンドンから西粟倉村に帰ろうと思ったきっかけはなんだったのですか?

チャールズ

ロンドンでは主人も非常に忙しく他国を飛び回る感じでした。私自身も忙しく、子供たちとの時間をもっと大切にしようと考えました。それが、一番の理由です。

丸尾

その結果、西粟倉村に帰ってきてよかったことはなんですか?

チャールズ

ロンドンと西粟倉で一番の違いは治安です。周囲の人との信頼感がまるで違います。子供たちはのびのびと生活できることが一番素晴らしいです。
もう一つは日本人の精神部分です。オリンピック招致のプレゼンでも言われていましたが、もっともっと海外の人に日本人の良さを知ってほしいと思っています。インバウンドの活動にも力を入れていることもあり、宿泊を始めたのも、海外の方に来てもらいたいという考えもあります。

丸尾

なるほど!日本人の精神部分ですか。

チャールズ

そうですね。田舎だから味わえる日本人の精神があると思います。それに触れることが田舎です。都会ほどモノは無いけれど、人に触れ合うことで新しい発見、気づきがあります。それが西粟倉村のいいところでもあります!!

丸尾

地元の方の応援もあったんですよね?

チャールズ

私は半分Iターン、半分Uターンと言う立場ですが、とても良くしてくれます。
野菜をたくさんくれたりします(笑)パン屋さんを立ち上げてからもたくさん地元の方が来てくれる。もともとパンが好きじゃなかった地元の子が、パンが好きになったと言って、常連になってくれたりしてとてもうれしいですね。

丸尾

最後にHiromiさんがいつも大切にされていることはありますか?

チャールズ

えっと。一番自分としては苦手なことですが(笑)、「今を生きる」と言うことです。
この瞬間瞬間を全力投球して生きていく。いつも過去に引っ張られたり、後悔することもたくさんあり、さらに心配性でこれからのことを心配したりもします。でも英語も「今」は“Present“(プレゼント)といいます。今は贈り物と言うことです。
「どれだけ今を充実して過ごしていくか」を、心がけています。

今は贈り物。だから瞬間瞬間を全力投球

turns03-07
turns03-08

フランスパン工房、ヨガ教室、宿泊/ペンションから語学教室まで、鳥取県と兵庫県の県境の岡山県西粟倉村で、幅広く、しかし、あくまでも身の丈で、常に世界を視野に入れながら事業を展開。

春めいたポカポカ陽気の中、取材に対応いただきありがとうございました。Hiromiさんはロンドンから西粟倉村に半分Uターン、半分Iターンのかえーる人でした。

  • 取材日:2014年3月28日
  • 撮影地:西粟倉村
岡山県北で
はたらく
くらす
かえ~る人