岩﨑　善広（いわさき　よしひろ）

− 現在の仕事内容を教えてください。

生産部にて、コンクリート製品を成形する型枠を扱う業務を担当しています。型枠に流しこんだコンクリートがこぼれないように締める型枠組みや、それを開く型枠ばらし、完成した製品をクレーンで吊ってはずす脱型などがおもな仕事です。

これまで手がけてきた製品は、大きくわけても50種以上はあります。同じ製品でもサイズや細かい仕様が異なるものもあるので、それらも含めるとかなり多種の製品をこなしてきました。

－入社を決めた理由は何だったのでしょう？

高校卒業後は広島工業大学に進学し、電気工学を学んでいました。けれども、都市部よりも生まれ育った津山などの環境のほうが好きでしたし、実家の農業を手伝いたいという思いもあり、大学卒業後は岡山に戻ろうと決めていました。

当社への入社を検討したのは、大学の就職支援課からの紹介がきっかけです。大学で電気工学を専攻したのは、親の仕事の影響などもあったのですが、もともとものづくりが好きだったんです。ですから、 日々の暮らしで当たり前のように目にするコンクリート製品がどのようにつくられているのか、その仕事内容に興味をもちました。

−実際に働いてみて感じたことはありますか？

コンクリート製品には想像以上に多種多様な製品があること、そして身近な製品が当社で数多く取り扱われていることを知りました。それまでコンクリート製品と聞いて思い浮かぶのは、側溝蓋くらいでしたから。

「つくりつけではなく一つひとつ製品としてつくられているものなんだ」「地上に出ていない部分はこんなつくりになっているんだ」といった気づきも多くありました。当社の看板商品のひとつである「エコボックス」は見た目以上に複雑な構造をしており、機能性を考えた設計に感動したことも印象に残っています。

久米南工場ではあらゆる種類のコンクリート製品が並ぶ

実は、入社当初は仕事に対する不安も多少ありました。ですが働くうちに身についていくものだと思っていたので、大きな心配はありませんでした。実際に先輩方はみんな優しく、注意はきちんとしてもらえますが厳しくあたられることはありません。困ったときもフォローしてもらえるので、安心して働けます。

入社して大変だなと思ったことは、作業現場が埃や蒸気を逃せるよう吹き抜けのようなつくりになっているため、夏は暑く冬は寒いことです。

− お仕事のモチベーションになっていることを教えてください。

自分の仕事が、世の中のさまざまな場面で役立てられていることです。町や現場で自分の携わったコンクリート製品を見かけて「こんなふうに使われているんだ」と実感することもあり、自分もその一部に関わることができたと思うと、うれしいしやりがいを感じますね。

製品はそれぞれに少しずつ仕様も異なるので、仕事は見るよりも実際に手や体を動かしながら習得することが大きく、できることが増えていくのも充実感があります。

－お休みの日は、どんなことをして過ごしていますか？

おもに家の農作業を手伝ったり、ゲームをしたりして過ごしています。史跡巡りも好きですね。地元津山ではやはり津山城が一番おすすめです。

当社は週休2日制、残業はあっても1時間程度です。休暇が充分にあるので、プライベートの時間が足りないと感じることはまずありませんね。

−今後の目標について教えてください。

少し前にクレーン運転士の国家資格を取得しました。この資格を保有していることでクレーンの操縦ができるようになるので、非常に重宝されます。今後も、コンクリート技士やボイラー技士など、さまざまな資格を取得して、より多くの仕事を任されるようになりたいと思っています。

ランデスでは、資格試験や講習にかかる費用は負担してもらえて、資格取得後には資格手当が支給されます。そういった応援制度は非常にありがたいですね。

そのほか、社内独自の技術試験制度もあって、初級・中級・上級と習熟度に応じた技術手当（最高月10万円）も用意されています。資格を取ることで受けられる技術試験もあるので、難しい資格にも挑戦しがいがあります。

−岡山県北で就職を考えている方にメッセージをお願いします。

このエリアには遊ぶところが少なく、不便で魅力が少ないと感じる人もいると思います。けれども、都市部のようなせわしなさがなく、ゆとりをもって働ける環境があります。

就職先の選択肢は少ないかもしれませんが、まずはやってみることを大切にしてください。できるかできないか、向いているか向いていないかは、やってみて判断してもよいのかなと思います。実際の業務に取り組んで初めて気づく面白さや、自身の適性もあると思いますよ。

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