エイ・テイ・シイ株式会社

私たちエイ・テイ・シイ株式会社は、1986年に岡山県久米郡にて創業しました。はじめは現会長の青山源一と技術者の2人だけで、倉庫のような場所で立ち上げた小さな会社からスタートしました。当初は、工作機械の周辺装置のひとつである「ATC（自動工具交換装置）」の設計のみを事業としていましたが、創業翌年には株式会社化するなど、組織の規模も事業の幅も少しずつ拡大。これに伴い、機械の設計だけでなく製造まで行うこととなり、ATCと同じく工作機械周辺装置である「APC（自動パレット交換装置）」や「ガントリーローダー」の設計・製造も、自社の主力事業として手掛けるようになっていきます。

一連の業務拡大に合わせて、所在地も1989年には津山市内へ、1999年には現在の本社と工場を置く勝田郡奈義町へと移転。そして2022年現在では、お客様の要望に合わせた自動化システムの設計・製作も事業の柱のひとつとなっています。当社は装置の設計と製造、そしてシステム(制御)の設計というハード・ソフトの両面から、製造現場の自動化・作業効率化に貢献している独立系のメーカーです。

私たちのように周辺装置を手がける企業は、大手の工作機械メーカーの傘下に入っていることが少なくありませんが、私たちは独立系メーカーの立場を保ち、お客様からのご要望に合わせた自由度の高いモノづくりを実現しています。

当社の事業内容は、主力製品である以下4つの工作機械周辺装置の設計と製造です。

いずれも製造業界で働いたことのない人にはなじみの薄い製品だと思いますので、身近な料理に例えながら、それぞれの製造現場における役割をご紹介します。

【主力4製品の概要】

・ATC

自動工具交換装置のこと。上記の通称は「Automatic Tool Changer」の略。

工作物(＝ワーク)を加工するための切削工具を、材質や加工方法などに合わせ自動で変えてくれる工作機械周辺装置の総称。

例えるなら、食材（＝工作物）の種類や完成イメージに合わせ、包丁（＝切削工具）を自動で適切なものへ変えてくれる装置。

今まで設計・制作したATC装置は1000を超えるほど。さらに詳しい実績は以下をご覧ください。
工作機械設計.com    https://www.kousakukikaisekkei.com/

・APC

自動パレット交換装置のこと。上記の通称は「Automatic Pallet Changer」の略。

工作物(ワーク)が乗った台（＝パレット）ごと自動で工作機械にセットしたり、次の工程へ運んだりする工作機械周辺装置の総称。特に、大きな工作物(ワーク)に対し使われることが多い。

料理に例えると、加工済みの食材をまな板ごと運んだり、入れ替えたりするイメージ。

・ガントリーローダー

工作物(ワーク)だけを持ち上げ、パレットや治具上へセットしてくれる工作機械周辺装置の総称。

料理に例えると、カットし終えた食材だけをまな板から持ち上げて次の工程へ送り、新しい食材をセットしてくれるようなイメージ。

特に同じ加工だけを続けて行うラインや、小さめの製造物に対しよく使われる。

・自動化システムの構築

ATC、APC、ガントリーローダーと同じく工作機械周辺装置の一種ではあるが、付帯する装置(ワーク搬送コンベアやストッカなど)とそれらを連動させる全体の制御システム(制御回路)も含む。

例えば多関節ロボットを使用したハンドリングシステムはストッカーやハンド(工作物などを掴むユニット)から構成されており全体制御回路で各ユニットが連動している。

なお、当社で製品を設計・受注・製造するおおまかな流れは、以下の通りです。主力製品の概要と合わせて、当社の事業をご理解いただくための参考にしていただければと思います。

【製品の設計・受注・製造のおおまかな流れ】

1.お客様から必要な機能や予算、設置場所などの要件を伺う

2. 要望に基づいて立てたおおまかな製品構想を、お客様へ提案する

3.お客様とともに初期構想をブラッシュアップし、仕様や価格にご納得をいただけたタイミングで正式受注へ

4.受注後に詳細仕様打合せを行う

5.詳細仕様打合せに基づいて詳細設計を行い、製作仕様書を発行する

6.製作仕様書の承認後に部品図へ展開し部品手配リストを作成

7.部品手配リストに基づいて部品調達を行う

8.部品が揃ったら塗装、組み立て、配管や配線後に試運転を経て製品を完成させ、お客様へ納品する

エイ・テイ・シイ株式会社のある岡山県勝田郡奈義町は、人口6,000人に満たない小さな町ながら、出生率は全国トップクラス。子育て支援に力を入れている地域として全国的に知られています。

奈義町の発表によると、2014年度の合計特殊出生率は「2.81」であり、2019年も「2.88」と、非常に高い値を保っています。その理由は、奈義町が文字通り町をあげて出生率の増加、つまり子どもとその家族が暮らしやすい環境づくりに取り組んだから、と言えるでしょう。

具体的な施策としては、2012年4月1日に町が発した「奈義町子育て応援宣言」に基づいた支援策が挙げられます。例えば、子どもの誕生に際し1人あたり一律10万円を支給する出産祝い金交付や、在宅育児支援手当、高等学校等就学支援など、子どもの養育・教育を支援するための支援金の支給。さらに、18歳までの自己負担分の医療費を無料にする、不妊・不育治療助成を行うなど、子ども本人と子どもを持ち、育てていきたい人にはありがたい施策を2022年3月現在まで継続的に行っているのです。

エイ・テイ・シイ株式会社に入社し、奈義町で暮らせば、手厚い子育て支援を受けながら、働くこともできるでしょう。

参照：

https://www.town.nagi.okayama.jp/gyousei/kosodate_kyouiku_bunka/ninshin_shussan_kosodate/kosodate/kosodate_ouensengen.html