有限会社井場工業所

井場工業所の設立は1978年になります。住宅から病院、ビル、庁舎及び公共施設等の大型施設、お寺などの伝統建築に至るまで幅広い左官作業に携わっております。

会社の歴史は古く、始まりは現社長の祖父の時代にまで遡ります。創業者となる祖父は、ものづくりが好きで手に職をつけて起業したいとの想いから左官の道に進み、そして1946年に、前身である「井場左官工業所」を設立。

井場工業所設立当初に施工した壁（現在も地元商店街に残る）

創業当初は、岡山県北にまだコンクリート造りの大型建物が少なかった時代です。その当時に、大型の総合病院（津山中央病院）が建築されるのを知った創業者が左官のできる職人に声をかけて集めたのが、井場工業所の始まりです。

　　　　　　　　井場工業所設立のきっかけとなった津山中央病院（1978年頃の写真）

「左官」は鏝（こて）を使って建物の壁や床を塗り、最終仕上げを行う職人であり、伝統的かつ洗練された技術により、長く日本建築を支えてきました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　左官道具

近年は建築手法や素材の多様化により、仕事の幅が広がる一方で、職人の高齢化が進み、業界の今後を担える若い人材が不足しています。

私たちは左官職人を募集しています。当社は福利厚生も充実しており、資格取得のサポート体制も万全です。教育体制も整備していて、未経験の方でも研修制度があり、丁寧に教えるので、無理なく学べます。やる気と努力次第でどんどん活躍できる職場です。

創業者の手掛けた左官作業は、今も町の商店街の一角に現存しています。自ら手掛けた仕事が長きにわたって、人々の生活を支え、形として残り続ける。そんな魅力とやりがいのある左官業で、一緒に働いてみませんか？

「温故知新」との言葉があるように、古き良き伝統技術や熟練した技術を継承しながらも、時代の流れとともに新しい技術や材料等を積極的に取り入れていきます。加えて、若手技術者の育成にも真摯に努めるとともに、1人1人の感性や個性を大事にし、地域に根付いた経営をしていきたいと思っています。

労働環境が相当改善してきた昨今においても、左官の仕事には3K（きつい、汚い、危険）のイメージが未だに根強く残っています。きれいで安全な方向に向かっていますが、セメント等を使っているので汚れることもあれば、きつい仕事や安全性に十分配慮しているものの危険な現場があるのも事実です。

それでもやはり尊敬される業界にならなければいけません。現にヨーロッパでは、左官は技術者として非常にリスペクトされている職業です。一方日本では単なる作業員と見なされる傾向が強いように思われます。

社で掲げる言葉が「真摯に。誠実に。そして楽しく！」

職人技によっていい仕事をすることと同様に大切なのが、誰に対しても、真摯かつ誠実に対応できること。そういった人材育成も左官の仕事の価値を高めるには必要だと考えます。

私たちがもう1つ大事にしているのが「楽しく」仕事をすること。確かに大変なこともあります。でも、ただ生活していくために仕事をするより、プライベートや趣味を満喫するために仕事に励むほうが、人生が充実します。そういった楽しんで働ける会社環境を整えることも、我々の使命です。

そのため「自分たちが、これをやったんだ！」と強く実感できる最終仕上げの仕事の受注を増やしています。プロの職人として誇りをもって仕事を行い、社会的にも尊敬されるように、業界全体で取り組んでいき、次の世代によい形でバトンを渡せればと考えています。

■左官の仕事について

左官の仕事は、実に様々な建築現場でニーズがあります。当社では、一般住宅にはじまり、総合病院や商業施設、ビル等の大型施設や、庁舎や消防署、学校という公的な建物、あるいは寺院などの伝統建築といった幅広い案件を手掛けてきました。近年ではリフォームやリノベーションの仕事も増えてきています。

　　　　　　　　　　　　　　施工実績：リノベーションで塗り壁へ

大型施設の下地の部分を平らにする作業から、個人宅やその他の建物を含めた外壁等の仕上げなども行っています。割合としては、箱物の仕事が6割程度で、仕上げの仕事が4割ほどです。

対応エリアは、岡山県及び四国、近畿等の近県です。

施工期間は案件によって様々ですが、住宅であれば1カ月程度、大きな施設になると、1年～3年ほどかかるものもあります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　施工実績：大型商業施設

未経験で入社された方でも活躍できるよう、当社では2カ月間の研修期間があります。まずは座学で基本的知識を学習し、その上で社内の練習施設で機材の使い方や材料の練り方など基礎的な部分を学びます。並行して資格も取得します。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　井場工業所の練習施設

その後は少しずつ現場での経験を積んでいただきます。もちろん先輩職員の丁寧かつ手厚いサポート付きです。最終仕上げの仕事等でやりがいや達成感を感じていただき、楽しみながら技術を磨けます。早ければ5年ほどで現場を任せられるスキルが身に付きます。

　　　　　　　　　　　　　　　　施工事例：玉砂利の仕上げ

「自分の子どもを預けてもいいと思える会社にしたい」というのが当社社長の想いです。最終的には「この会社に入ってよかった」と職員に感じていただければと考えています。そのため、より一層の労働環境の改善や福利厚生の充実を図っています。

■井場工業所の左官業への想い

建物づくりは、究極のものづくりです。その一端を担う左官業もクリエイティブな仕事であり、日本の芸術性の高い左官技術は海外でも評価されています。当然、仕上げの役割を担うので、難易度も高く、常に学ぶ姿勢が要求されます。

「これでいい」と思えることがないからこそ、奥が深くて面白いのです。自身の手掛けた仕事が形となり、後世に残る、まさにこれこそが左官業の大きなやりがいであり、醍醐味です。

昔は男性がほとんどだった左官業界も、女性が活躍する時代に変わってきました。当社にも複数の女性が在籍していたことがあり、近年は入社に興味を示す方も増えています。女性の感性も当然家づくりには必要です。共働き世帯が増えたとはいえ、専業主婦などの場合は、実際に一番長い時間を家で過ごすのは奥様でしょう。女性職員のほうが要望も引き出しやすく、女性ならではの視点や感覚が左官にも大いに求められています。

よって、性別に関わらず、若くてやる気のある方の入社を歓迎します。

井場工業所だけでなく、ぜひ一緒に左官業界を盛り上げ、新たな時代を築いていきましょう。

・津山警察署（1992年）

・津山消防署（2000年）

・鏡野中学校（2005年）

・鳥取市役所（2019年）

・真庭市ビル（2020年）

その他、寺院や病院、商業施設など