有芳　拓也（ありよし　たくや）

株式会社コニック

チームメンバーやお客様とともにつくる、知識と技術を活かした製品設計

− 現在の仕事内容を教えてください。

自社製品の開発やお客様からご注文いただいた金型の設計、社内外からの技術的な相談に対応をしています。

新商品開発では、展示会に出向いて他社の製品を観察したり、お客様の「こういうものがあると助かる」という声のなかから要望の多いものを集めたりしながら、時代に合った、いまの世の中で必要とされているものを、自社の知識と技術をフル活用して開発していきます。

金型の設計では、まず、お客様の要望に対して、それを実現するための構造を考え、図面を引きます。作った図面に対して、チームメンバーと「実現可能かどうか」「社内の人員・設備で制作できるか」「どうやって作っていくか」を話し合い、試作を作ります。そして、試作をもとにお客様からフィードバックをもらいながら仕上げていき、製品を完成させていきます。

地元高専を卒業後「社会に役立つものづくり」がしたくて入社

− コニックに入社した理由は何だったのでしょう？

津山高専を卒業後、2013年に入社しました。今年で11年目になります。

小さいころからものづくりが好きで、高専を卒業したら「社会の役に立つ機械をつくりたい」と思っていました。
実家が農家なので両親の手伝いをしたいという想いもあり、地元企業への就職を考えていたときに、高専の先生に紹介してもらったのがコニックでした。

コニックの先輩社員には高専の卒業生が多くいるので、自分の将来の姿をイメージしやすかったこと、金型メーカーなので高専で学んだことが活かせると思い、コニックに入社することを決めました。

細かい仕様に対応できるコニックの金型

あらゆる業務を乗り越えて得られた技術とやりがい

− 実際に働いてみて感じられたことはありますか？

機械を組み立てたり保守したりしたいと思っていて、製造部でそういったことができると聞いていたので、製造部に配属が決まったときは嬉しかったです。

しかし仕事を始めてみると、椅子に座って図面を描くパソコン業務や、お客様から相談を受けるカスタマーサポート業務もあり、さらに、たくさんある金型の種類や呼び名を覚えなければならず、はじめは本当に大変でした。

ただ、色んなことを知り、知識をつけることが楽しいと感じる性格なので、大変でしたがやりがいはとてもありました。短期間に様々な業務の知識を一気に吸収できたことは、振り返ってみると、良かったと思います。自分ができることの幅が大きく広がりました。

みんなでより良いものづくりを志す職場

− コニックの職場はどのような雰囲気ですか？

新卒の私がスムーズに業務を覚えられたのは、先輩社員がいつでも丁寧に教えてくれたから、というのが大きいです。コニックでは、色々なメーカーの金型を作っているので、材料の種類や加工の仕方など覚えることがものすごくたくさんあります。私が苦労したのと同じように、先輩社員も昔は苦労したと思うので、「わかるよ」という感じで、気軽に質問していい雰囲気を出してくれています。

また、社内の資料が充実していることも助けになりました。聞けばわかるし、見ればよりわかる、という感じです。

コミュニケーションを取りやすい雰囲気を作ったり、資料をきちんと整理していつでも見られるようにするなど、「みんなで良いものづくりをしよう」という空気が会社全体にあります。