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[Uターン・Iターン・移住]いーなかえーるは、岡山県北の求人情報をご紹介します

経営者でも、5歳の子にでも、いつも自然体で接すること

料理人・写真家 

沼本吉生

真庭市

岡山県にある、料理人・写真家 沼本吉生 - 岡山県北の求人情報サイト「いーなかえーる」さんに、お話を聞いてきました。

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1はじめに

丸尾

沼本さんは今、蒜山にいらっしゃるのですね。

沼本

はい。主にここ「ホテル蒜山ヒルズ」の料理プロデュースをさせていただいています。

丸尾

そして、写真家としての活動もされていますよね?

沼本

そうですね。基本的には、ブライダルや、物撮り、ジャケット撮影などを依頼されることが多いですね。あと自分の作品もつくり、販売もしたり、個展を開いたりもしてます。

丸尾

料理人と写真家をされているのは、なにか共通のものがあったからでしょうか?

沼本

共通なもの、実は、まったくないです(笑)

2独立願望が強く、以前は営業マンもしていた

丸尾

岡山県北に戻ってこられる前は何をされていたのですか?

沼本

27歳くらいまで東京でサラリーマンをしていました。初めに入社したのは、日比谷花壇でした。そこでのEC事業部でコンサルティング営業としてスタートしました。
新規事業で、記事広告サイトの立ち上げも行い、その後は経理部も経験しました。

丸尾

日比谷花壇といえば、フラワービジネスの大手ですね。

沼本

それから営業をもっと経験したいと考え、営業と言えば一番厳しいと思われる生保の営業に進みました。

丸尾

現在のイメージからは意外です。沼本さんはバリバリの営業だったんですね(驚)

沼本

さすがに生保の営業はきつかったですけど、もともと独立願望が強かったんです。営業ができて、企画ができて、経理と事務ができたら、一通り自分でできるじゃないですか(笑)

3以前は写真を撮るのも撮られるのもキライでした

丸尾

沼本さんの生まれはどちらなんですか?

沼本

生まれたのは千葉なんですけど、すぐに真庭に来て、こちらで育ちました。そして大学進学で東京に出ました。

丸尾

東京のころから、今の料理家、写真家につながる何かをされていたのですか?

沼本

もともと実は、写真を撮るのも撮られるのも大キライだったんです(笑)

丸尾

そうなんですか(驚)

沼本

でも写真集は読むのが好きで、五反田のブックファーストとかで、一日中ずっと読んだりしていました。
それと住んでいたところから自転車で20分くらいで東京都写真美術館に行けたので、よく通っていました。

丸尾

ほかにもなにかありましたか?

沼本

直接のきっかけと言うわけではないですが、当時の飲み仲間に大手企業のプロモーションをされている写真家の方がいたんです。その方に誘われある女優さんの写真集撮影現場に、アシスタントとしてはいったことがありました。すごく楽しかった記憶がありますね。

4とにかく好きだった“食”をしごとに

丸尾

料理の方は、なにかあったのですか?

沼本

料理のほうは、20歳くらいのころから食べ歩きが大好きだったんです。給料をつぎ込んで三つ星から、もつ焼き屋まで全部まわりました(笑)

丸尾

食べ歩くために稼ぐという感じですか(笑) そこまで食に興味をもっていたのは理由があるのですか?

沼本

やっぱり“食”って感動するからですね。それに田舎もんが東京行くと寂しいんですよね。仕事もタスクも重いし・・・22時くらいにおなかすいた・・・そこでいろんな店が光ってる、カウンターとかで食べていると、すごく癒されたり、元気をもらえたりしていました。

丸尾

実際に、料理をするようになったのは、そこからつながっているのですね?

沼本

やっぱりそれだけ食べることが好きでしたので、生命保険の営業のあと、本当に好きなことをやろうと思って、料理の現場にはいりました。
でも、初め料理の世界に入るのは苦労しました。料理の専門学校を出ていたわけでもなかったので。

5感じるものをそのまま写真におとしていく

丸尾

岡山県北に帰ってこられたきっかけはなんだったんですか?

沼本

結局その後、体を壊して療養と言うかたちで帰ってきました。
こっちに帰ってきて療養しながら、写真を撮って公開しているうちに、ファンがついてくれたり、ニューヨークの作家さんが紹介してくれるようになったんです。それから地元の老舗企業と個展をやることになったりとか。

丸尾

なるほど。そこから本格的に写真家としてスタートしたのですね?

沼本

基本は、写真も料理も我流ですね。

丸尾

写真を拝見していますが、普通の方の写真とはなにか違う雰囲気ですよね?

沼本

はい。色彩が違うと思います。

丸尾

どう違うんでしょうか?

沼本

人間って目に入ってくる視覚と、脳の認識が別じゃないですか?
落ち込んでいるときって、実際のリアルが青でも、自分の中では灰色に見えたり感じるものをそのまま写真に落としていく。それを自分の作品でしています。さすがにブライダルの依頼のときなんかはしないですが(笑)

6フォローや、後押しがあって今がある

丸尾

最近、“hitoto gohan(人とごはん)”というチームも立ち上げられていますね?

沼本

あるプロジェクトをしていた時の炊き出しで、プロ、アマ関係なくみんな人が集まれば、おいしいものがつくれることがわかったんです。ベテランの主婦の方、年配の方は、下手なプロより上手ですし(笑)

丸尾

たしかに。そうかもしれません(笑)

沼本

プロ、アマ混合でチームをつくって、料理を求めている人のところに届ける、そのために立ち上げました。

丸尾

岡山県北に帰ってきて感じたことはありますか?

沼本

帰ってきたばっかりのころは、今までの積み上げてきたスキルも活かせないで、なんのために今まで頑張ってきたのかな?という時期もありました。それからちょっとづつ前に進めるようになって感じることは、帰ってきてよかったということです。

丸尾

どんなことがよかったですか?

沼本

よかったことは、やっぱりみんなが助けてくれることです。蒜山って物件少ないんですけど、出張料理に行っているところのオーナーさんが、探してくれて住めるように手配してくれたり(笑)助けられて今があります。がんばる人にフォローや後押しをしてくれるそんなところだと思います。

7徹底的なリサーチでオンリーワンになれる

丸尾

ほかにもよかったことはありますか?

沼本

そうですね。仕事に関してはライバルがいないということでしょうか。何をスタートしても自分が先駆的になることができる。

丸尾

オンリーワンになりやすいということですね。そのために必要なことはありますか?

沼本

既存のサービスに関しても、全国から地域についても徹底的にリサーチをすることですね。地方での活動は、商圏を絞り、深く耕せるところがいいところですね。

丸尾

それでは沼本さんが、日ごろから大切にしていることはなんですか?

沼本

なるべく“自然”でいるようにする。ということです。どんな経営者でも5歳の子でも対等にキチンと話しをすること、価値を認めてくれて共感してくれる人と自然体で接することを大切にしています。と言っても、イライラしたりしてしまうこともありますけどね(笑)

経営者でも、5歳の子にでも、いつも自然体で接すること

取材に対応いただきありがとうございました。桜が散る蒜山高原での気持ちの良い時間。沼本さんは東京から真庭にUターンした自然体のかえーる人でした。

  • 取材日:2014年4月18日 ※ホテル蒜山ヒルズのプロデュースは2014年5月末日をもって終了しております
  • 撮影地:真庭市
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